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  • Naomi Murata

ちゃんと生きる


私の母は9年前の7月に入院するまで、そして入院してからも

先に天国に逝ってしまった父の命日、毎月4日は忘れることなく

「お父さんの日」って言ってお参りしていました


入院してから、肺の調子が良くならず、食欲も落ちてきたときに

「もうお父さんのところに行きたいから、

私を上にあげてほしいって 神様に言って」と言われました

その時、私はなんて返していいか分からず

内心は、そんなこと言わずに良くなるように頑張って!!と頭をよぎった

と同時に、頑張り屋の母がこんな風にいうなんてよっぽど辛いんだなと感じ

私の口から出てきた言葉は「ちゃんと生きたら、ちゃんと天国にいけるよ!お母さん」

だった

そしたら母が「どうやったら ちゃんと生きるんだろう?」って問いかけてきたけれど

私は、答えることができなかった


病院にいても父の命日になったら、「今日お父さんの日だわ」って忘れたことがなかった母でした


11月4日

母の病室に行き 体調も変わらず穏やかな様子の母でした

その日私は

夕方頃まで病室にいて そろそろ帰ろうかと思った時に、

「今日、お父さんの日だったね〜」って言うと

母がハッとした表情になり 父の月命日を忘れていた自分にショックだったのか

表情がなくなり

無言のままでした


翌日、早朝に母は体調が急変して私たち姉弟に見守られ天国へと旅立ちました


父が他界してから20年間

母は 父のことを忘れた日などなかっただろうなと思います

そんな母が 亡くなる前日は父の月命日に気を取られることなく

自分の事、自分のために生きた1日だったと

「ちゃんと生きた」日だったんだと受けとれました

お母さん良かったね!


私にとって父も母も尊敬する魂の先輩


「ちゃんと生きる」って

「自分のまま生きる」ってことですかね??

お父さん!お母さん!


55年生きてきたけれど

ようやく「自分のまま生きる」スタートラインが見えてきたと実感しています


お母さんありがとう

遅くなりましたが

お疲れ様でした!!本当にありがとう










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